Introduction:革新的なThinkPadの新章
こんにちは、アマチュアレビュアーのワタクシです。今回は、プレミアムサポート、パワフルなパフォーマンス、効率性を備えた15.3型の次世代AI Copilot+ PCである「ThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Edition」をお借りする機会をいただきました。
まず最初に申し上げておきたいのは、このマシンは「これまでのThinkPadとは全く違う」ということです。ThinkPadの代名詞とも言える「赤いポッチ」のトラックポイントがありません。伝統的なThinkPadファンの方々からは「こんなのThinkPadじゃない」という声も聞こえてきそうですが(実際、私も最初はそう思いました)、果たしてその実力はいかほどなのでしょうか。
本レビューでは、Core Ultra 5 228Vで192,500円、Core Ultra 7 258Vで209,880円という価格設定の本機を、性能面から使い勝手まで徹底的に分析してみたいと思います。
Negative Fact:トラックポイント廃止という大きな決断
ThinkPadアイデンティティの喪失
正直に申し上げて、従来からのThinkPadユーザーは『こんなのThinkPadじゃない』と感じると思います。30年以上に渡ってThinkPadの象徴だった赤いトラックポイントの廃止は、まさに「革命」と言えるでしょう。
筆者も長年ThinkPadユーザーとして、あの「赤いポッチ」に慣れ親しんできました。マウスパッドから手を離すことなく、キーボードを打ちながらカーソルを操作できる快適さは、一度覚えると手放せないものでした。それがない今、正直「魂を売った」感は否めません(ちょっと大げさですが)。
ポート不足という現実
Type-C端子が2つ、USB-A端子が1つ、HDMIが1つ、オーディオ端子が1つという構成で、ポート類はお世辞にも豊富とは言えません。ビジネス用途を考えると、やはりもう少し拡張性があると嬉しいところです。
特に、USB-Aポートが1つしかないのは、古いペリフェラルを多用するビジネス環境では制約となるかもしれません。
Positive Fact:圧倒的な軽量性という魅力
15.3インチで約1.4kgという驚異
しかし、ここからが本機の真骨頂です。15.3型で約1.4kgという軽量性は、同クラスの競合機種と比較してもトップクラスの軽さです。
重量比較表
モデル | サイズ | 重量 | 厚さ |
---|---|---|---|
ThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Edition | 15.3型 | 約1.4kg | 12.9mm |
MacBook Air 15 | 15.3型 | 約1.51kg | 11.5mm |
Surface Laptop 5 15 | 15型 | 約1.56kg | 14.7mm |
Dell XPS 15 | 15.6型 | 約1.8kg | 18mm |
この軽量性は、少し盛り上がったバンプ構造を採用しており、その中にファンやプロセッサ、インターフェース類が効率的に格納されています。この設計により、上部は極めてスリムに保たれつついることによって実現されています。
Positive Fact:Intel Core Ultra 7 258Vの実力
最新AI技術を搭載したCopilot+PC
本機に搭載されているIntel Core Ultra 7 258Vは、Core Ultra シリーズ2の中では中間に位置する性能で、Core Ultra 5とは違い、Intel Smart Cacheは12MBあり、GPUもIntel Arc 140V GPUを搭載しているプロセッサです。
CPU性能比較表
CPU | コア数 | スレッド数 | ベースクロック | ターボクロック | GPU | PassMark予想スコア |
---|---|---|---|---|---|---|
Core Ultra 7 258V | 8コア | 8スレッド | 2.2GHz | 4.8GHz | Intel Arc 140V | 約21,000 |
Core Ultra 5 228V | 8コア | 8スレッド | 1.5GHz | 4.5GHz | Intel Arc 130V | 約18,500 |
Core i7-1365U | 10コア | 12スレッド | 1.3GHz | 5.2GHz | Intel Iris Xe | 約17,000 |
Ryzen 7 7840U | 8コア | 16スレッド | 3.3GHz | 5.1GHz | Radeon 780M | 約23,000 |
Core Ultra 7 258VとCore Ultra 5 226Vを比較すると、シングルで約3%、マルチが同等ですという性能差で、実用上はそれほど大きな違いはありません。
AI処理能力の向上
進化したAI処理能力により、軽めから中程度のゲーム、コンテンツ制作、AI関連の作業など、さまざまな用途に対応可能な柔軟性を持っています。これは従来のThinkPadにはなかった新しい価値提案と言えるでしょう。
Positive Fact:デザインと実用性の両立
プレミアムな質感とビルドクオリティ
ThinkPadらしい堅牢性は健在で、サンダーグレーの美しいカラーリングは、ビジネスシーンでも好印象を与えるでしょう。USB4(Type-C)が左右両方についているのはかなり高得点。左右どちらからでも充電できるのは、実用性を重視したThinkPadらしい配慮です。
15.3型OLED 2.8K解像度ディスプレイ
搭載されるOLED ディスプレイは、2.8K解像度(2880×1800)で、コントラスト比が高く、色再現性に優れています。写真編集や動画鑑賞において、鮮やかで美しい映像を楽しむことができます。
ディスプレイ仕様比較表
項目 | ThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Edition | MacBook Air 15 | Surface Laptop 5 15 |
---|---|---|---|
解像度 | 2.8K (2880×1800) | 2880×1864 | 2496×1664 |
パネル種類 | OLED | Liquid Retina | PixelSense |
輝度 | 400nits | 500nits | 高輝度 |
色域 | DCI-P3 100% | P3広色域 | sRGB |
タッチ対応 | 対応(上位モデル) | 非対応 | 対応 |
Conclusion:新しいThinkPadの幕開け
結論として、ThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Editionは、「従来のThinkPad」を期待する方には物足りないかもしれませんが、「新しい時代のプレミアムビジネスノート」としては非常に完成度の高い製品です。
こんな方におすすめ
- 軽量性を最重視するビジネスユーザー:15.3インチで1.4kgという軽さは圧倒的
- AI機能を活用したい方:Copilot+PCとして最新のAI機能をフル活用
- デザイン性を重視する方:従来のThinkPadとは一線を画すスタイリッシュなデザイン
- トラックポイントに依存していない方:タッチパッドでの操作に慣れている方
価格とコストパフォーマンス
Core Ultra 5 228Vモデルで192,500円、Core Ultra 7 258Vモデルで209,880円という価格設定は、同クラスの競合機種と比較して競争力のある価格帯です。
総合評価:★★★★☆(4.0/5.0)
- 性能:★★★★☆(4.0/5.0)
- 軽量性:★★★★★(5.0/5.0)
- デザイン:★★★★☆(4.0/5.0)
- 拡張性:★★★☆☆(3.0/5.0)
- コスパ:★★★★☆(4.0/5.0)
アマチュアレビュアーの私としては、「ThinkPadの新しい挑戦」として評価したいと思います。トラックポイントを愛する古参ファンの方々には申し訳ないのですが、時代の流れとともに製品も進化していくものですからね(って、偉そうに言ってすみません)。
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